弩濤のインプロヴィゼーション、鉄壁のバンドアンサンブル
ジョー・ザヴィヌルが『8:30』超えを自認した、灼熱のライヴアルバム
WORLD TOUR
JOE ZAWINUL + THE ZAWINUL SYNDICATE
1997年発表
[disc 1] Patriots / Sunday Morning/Sunday Evening / Indiscretions / As Trabajamos / Bimoya / Zansa ll / Bona Fortuna / N'Awlins
[disc 2] Lost Tribes / Three Postcards / Slivovitz Trail / When There Was Royalty / Success / Two Lines / Caribbean Anecdotes / Carnavalito
personel: Joe Zawinul (kb,vo,p) / Victor Bailey (b) / Richard bona (b,vo) / Gary Paulson (g) / Manolo Badrena (perc,vo,nolopipe) / Paco Sery (ds,kalimba,vo)
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ジョー・ザヴィヌルが97年のリリース当時
ウェザーリポートの金字塔『8:30』[79年]を超えた
と豪語していた
ザヴィヌル・シンジケートによる弩濤の2枚組ライヴアルバム。
あのボワ〜〜〜ッ
ていう古臭さを超越したシンセ音とか
ウェザー解体後ますます深化させてきたアフリカ志向とか
ジョー・ザヴィヌル・ブランドがしっかり刻まれています。
そしてなによりこの作品のキモは、『8:30』を超えたとは言わないまでも
それに拮抗する鉄壁のアンサンブル
特にヴィクター・ベイリーとリチャード・ボナ
―この2人のベースのグルーヴがめっちゃ心地良いんです。
ジャコ・パストリアス脱退後のウェザーのボトムを支えてきた
職人肌ベーシスト=ヴィクター・ベイリー
ジャコの後任ということで随分過小評価されてきた感のあるこの人ですが
手堅くも饒舌なラインで曲をグイグイ引っ張ります
そしてもう1人のベーシスト=リチャード・ボナ
"ジャコの再来"とさえ言われる
その野太い速弾きベースで著名なスタープレイヤーですが
このツアーに参加するまではまったくの無名だった人。
ここでの驚異のプレイヤビリティで一気に脚光を浴びることとなった
いわばデビュー戦
冒頭の超絶グルーヴ「Patriots」からすでにフルテンション
ちなみにこの曲のタイトルはもちろん
湾岸戦争で有名になった"パトリオット(Patriot)"ミサイルのことなんだろうけれど
"パストリアス(Pastorius)"ともちょっとかけてるのかなぁ
曲調もジャコっぽいし
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